9月、栃木県の株式会社那珂川バイオマス(トーセングループ)のバイオマス発電所が完成しました。
平成24年、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の発足に合わせて、那珂川町は新たな産業として、
木質バイオマス資源を活用したエネルギー利用推進計画を策定し、事業展開していました。
完成した発電所は、那須山麓から流れる那珂川近隣の中学校廃校跡地に、製材加工の県北木材協同組合(トーセングループ)との連携で、同組合那珂川工場内に、本年春より建設していたウッドハッカー(固定式チッパー丸太破砕機)による、
山林直結木質チップ生産型のバイオマス発電所です。
蒸気発生装置は、よしみね水管式ボイラH-600型で、燃焼装置は多段摺動とトラベリングストーカーを併用する
コンビネーション燃焼装置で、水分の多い低質燃料にも対応しています。
バイオマス資源の有効活用が、地域の森林資源活性化と、協同組合内のハウス栽培や、うなぎ養殖など、新たな熱利用事業の
発展と雇用の促進へつながっていきます。
【 株式会社那珂川バイオマス全景 】
ボイラ型式 | よしみね水管式ボイラ H-600型 (二胴自然循環式水管ボイラー) |
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数量 | 1 基 |
最高使用圧力 | 4.80 MPa |
最高使用温度 | 400 ℃ |
使用燃料 | 木屑 |
最大蒸発量 | 18.0 t/h |
蒸気タービン型式 | 抽気復水式 |
蒸気タービン出力 | 2500 kW |
【 ボイラー制御室 】
【 蒸気タービン発電機 】